2018年7月のさくまブログ総括
こんにちは 武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です
2018年7月のさくまブログ総括です。
今月は顎関節学会学術大会・総会がありました。
昨年までは診断基準の見直しを扱ったテーマが多かったのですが、今年は顔面痛学会との併催だった事もあり痛みをメインテーマに行われていました。
顎関節症の原因は1つではなく複数の原因があり症状が発生するとされています。脳がどのように痛みを認識するかということがMRIなどの検査機器の発達でわかるようになっていて、末梢で起こる現象をどのように脳が認識しているのか?という研究が進んでいて大変勉強になりました。
歯科医師は、学生時代から例えば、虫歯があればそれを詰めるといった『1対1の対応』をする教育がなされているので、その概念というか習慣を改めないといけないという事になります。
咬合の違和感や、痛みの原因は末梢で起こる現象を脳が認識した結果で、脳での感じ方を是正しないとその違和感や痛みはなくならないという訳です。
しかし、そのような脳での感じ方を診療室で客観的に見ることができないのでまだまだ難しいのかもしれませんが、中枢での反応について想像しながら日々の診療に向き合わないといけません。
なかなか痛みが無くならない根管治療は本当は脳で痛みが記憶されているために起こっているのかもしれません。
投稿日:2018年7月30日 カテゴリー:さくまブログ総括