舌癌と白板症(はくばんしょう)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から舌癌と白板症(はくばんしょう)についてです。
癌は出来損ないの細胞の無秩序な増殖で、無くなることはありません。ステロイド入り軟膏で少し小さくなることはありますが、治癒しないので、2週間程度しても完治しない場合は組織検査をすべきケースです。
また、白板症は前がん状態と言われており、注意が必要な疾患です。
症例を2つ見てみましょう。
症例1
表面が粗造で上皮が欠損しています。
外向性に増殖傾向を示し、周囲に硬結を触知します。
典型的な舌癌です。
症例2
舌縁に白色の病変を認め、境界が不明瞭なところも認められます。
白板症と1次診断しましたが組織検査の結果は舌癌でした。
症例1、症例2ともに舌癌でしたが、表情が違っているのがわかります。
気になる症状は受診してみるべきです。
投稿日:2019年3月22日 カテゴリー:口腔外科