保険のCAD/CAM冠について
こんにちは 武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です
今回は保険に使われるCAD/CAM冠についてです。
保険診療で金属を使わずに治せる点は良いのですが、注意しないと行けない点があります。
素材はハイブリッドセラミックスと言って、レジンとセラミックが混ざった材料です。強度的に不足する事と、オールセラミックスの接着と比べると接着が難しいという問題があります。オールセラミックスと比較して取れやすく、壊れやすいのです。
作成においては一度模型を作成する必要があり、せっかくデジタルでの光学印象が可能なのに模型作成による寸法変化や、石膏模型を作り廃棄しないと行けないという環境汚染の問題があります。私はセレックを使いますので、この作成方法はナンセンスだと思います。
金属アレルギーの診断書があり、尚且つ奥歯がしっかり残っているケースでは大臼歯にも認められますが、強度的な部分ではかなりの不安があることは間違いありません。保険の算定ルールが決まっているので、ルール通りに進めるしかないのですが、実際の臨床とは大きな乖離があると思います。
投稿日:2019年9月25日 カテゴリー:かぶせ物