舌癌の初期症状
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、口腔外科の分野から舌癌の初期症状についてです。
耳鼻科を受診することも多く、軟膏を処方されて様子を見るケースがあります。
様子を見ていてよいものかどうか判断しないといけません。
症例です。
耳鼻科で軟膏を処方されていたが治らないとの事で受診されました。
右の舌縁です。
類円形の白色部があり、その上方にやや盛り上がった白色と赤色が混在した部分があります。検査の結果、初期の癌でした。
大学病院で舌の部分切除となりました。
なかなか治らない口内炎や白色の病変、ポリープのようなできものは
見ないで診察を受けるべきです。
およそ14日でも治癒しない場合は要注意です。
初期の口腔癌は症状があまり出ないのですが、
症状が進むと出血、接触痛、しびれなどが出現します。
ケナログなどの副腎皮質ホルモンが入っている軟膏で
癌が少し小さくなることもありますので注意が必要です。
投稿日:2021年1月10日 カテゴリー:口腔外科