親知らずとCT検査
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から親知らずとCT検査についてです。
親知らずの抜歯は他の歯と違い、難しいケースがあります。
下顎管や上顎洞が親知らずに近接し神経の麻痺や上顎洞の穿孔と言った可能性があります。その可能性を精査するのにCT検査が有効です。
症例です
下顎の埋伏知歯です。
2根に別れ下顎管に近接している様子がわかります。
CTで親知らずと神経の位置関係を把握する事が可能です。これにより麻痺のリスクが高いのか低いのか判断できますし、神経は大丈夫でも解剖学的に舌側によっていて嚥下痛などの可能性が高いかどうかも判断できます。非常に有用な検査だと思います。
ただし、親知らずを抜歯する際は神経麻痺のリスクは常にありますので、慎重に検討する必要があります。