虫歯の治療法:コンポジットレジン修復
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、虫歯修復(保存修復学)の分野からです。
むし歯の治療法には、大きく分けて2通りあります。
①コンポジットレジンを詰めて1回で治す方法
②型を採って詰め物(インレー)をセットする方法
です
今日は①のコンポジットレジン修復についてです。
長所と短所をみてみましょう。
長所
受診したその日に治せる(1回の受診で終了)できる。one day treatmentです。
メタルを使わない。
白いので見た目がきれい。
虫歯の部分のみ削ればよい(MI (MI=minimal intervention最小の侵襲))
保険適応である。
短所
時間が経つと変色しやすい。
金属に比べ強度が低い。
では、症例を見てみましょう。
小窩裂溝といって歯のくぼんでいる部分がむし歯になっています。
黒い部分がむし歯です。
小窩裂溝(しょうかれっこう)う蝕といって虫歯の好発部位です。
削ってコンポジットレジンを詰めました。
もうひとつ症例を見てみましょう。
右下の第二小臼歯です。
となりの歯との接触点(隣接面)が、むし歯になっていました。
左の写真はむし歯を削ったところ、右の写真はコンポジットレジンを詰めたところです。
このようにとなりの歯との接触点(隣接面)がむし歯でも、
症例によりますが、歯質が保たれていれば詰めて治すことができます。(適応できない場合もあります)
虫歯が深かったり、歯質が大きく無くなっている場合は、
②の型を採って詰め物(インレー)をセットする方法になります。
型を取る方法は粘土のような材質で型を採って金属を作る方法とセレックのように光学印象を行いセラミック修復をする方法があります。
投稿日:2021年7月12日 カテゴリー:むし歯修復