顎関節症の関節雑音(かんせつざつおん)について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科
日本顎関節学会認定 顎関節症専門医 佐久間琢です。
今回は、顎関節症の分野から関節雑音(かんせつざつおん)についてです。
関節雑音は、開口障害(口が開きづらい)、疼痛とならび、顎関節症の主要症状の1つです。
これら3つの症状を3大症状と言います。
今回は関節雑音の種類についてみてみましょう。
①クリック音
「カクカク」とか「ポキポキ」とか「ガック」などと表現させる方が多いと思います。
関節円板(クッションの軟骨)が前方や後方にづれてしまう場合にクリック音が出現します。
クリック音を放置すると、クレピタス音に変化してくることもあります。
突然、クリック音が消えて口が開きにくくなることがあります。
消せる音と消せない音がありますので注意が必要です。
②クレピタス音
「ジャリジャリ」と表現されることが多いと思います。
クリック音が出現して時間が経つとクレピタス音に変化してきます。
この音は消せない確率が高いです。
日常生活に支障がなければそのままにしている場合が多いのですが、
気になる症状は受診して病態の説明だけでも受けるべきです。
投稿日:2021年8月16日 カテゴリー:顎関節症