顎関節症の開口障害
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科
日本顎関節学会認定 顎関節症専門医 佐久間琢です。
今回は顎関節症の分野から開口障害についてです。
今まで歯科医院を5件ほど受診しても関節雑音の原因がわからないという方が受診されました。
間欠的クローズドロックのケースでしたが、いままでの医院では、
骨がゆがんでいるとか咬み合わせが悪いから咬み合わせを変えてみようと処置を受けたそうです。
間欠的クローズドロックはある時はロックして口が開かなくなり、またある時はロックが解除するというかなりわずらわしい状態です。まずは診断が大切で、MRIが必須です。
顎関節症に限らず、診断が決まってから、
処置の方針や選択肢が出てきます。
顎関節症だからとりあえずスプリント療法というのは危険だと思います。
開口障害の原因は大きくわけて2つです。
関節に問題がある場合と関節を開け閉めする筋肉に問題がある場合です。
(もちろん顎関節症以外の鑑別診断が必要です。)
関節では関節円板の位置異常が原因となる事が多く、
複雑なケースはMRI検査が必要です。
投稿日:2021年8月18日 カテゴリー:顎関節症