セレック(CEREC)とは
こんにちは 武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です
今回はセレック(CEREC)についてです。
医療先進国、ドイツからやってきた機械です。
カメラで光学印象し、コンピューターで設計します。
粘土みたいな材料で型をとる必要がありません。
セラミック修復を短時間で行う事ができるこの機械は本当にすごいです。歯科医になって20数年くらいになりますが、こんなに驚いたことはありません。セレックとの出会いは本当に衝撃的でした。
診療室にあるセレックの本体です。
モニターに工学印象し、設計された補綴物が写っています。
カメラで光学印象し設計までこの機械で行います
下の写真はミリングマシーンです。
2本のバーでブロックを削ります。
削ったブロックに熱を入れてセラミックを固くします。
この工程をおよそ90分でこなします。
私は熱を入れるセラミックを主に使うため、午前に削って型取りし、午後にセットする感じで行っていますが、セラミックブロックの種類によっては90分でセットまで行う事が可能です。何れにしても1日で完結します。(ケースによっては難しいこともあります。)
短時間のうちにセットできることは歯面の汚染が起こらないので接着にとって非常に有利です。接着の質が高いことは予後に影響します。また、工場で作られた均一な硬さのセラミックを削り出すので、物性が非常に安定しています。セレックを使う前はセラミックをプレスして作っていたので、材質の安定性に問題がありました。
保険ではハイブリッドセラミックスを使用したCAD/CAM冠は作成できますが、一度模型を作らないといけないので、あまりメリットが無いのが実情です。
投稿日:2021年9月5日 カテゴリー:審美歯科, セレック(CEREC)