舌(ぜつ)について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から舌についてです。
普段、ご自身の舌を見ることは少ないと思います。
鏡でじっと観察してみると、びっくりすることがあると思います。
舌に何かできものができていると受診される方が多いです。
症例を見ていきましょう。
舌の根元には舌扁桃(ぜつへんとう)、有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)があり、
舌を前に出してみると、奥の方がデコボコしていたりします。
さらに血管が走っていて見慣れないのでびっくりしてしまいます。
紫色の所が血管です。
一見すると病気に見えますが、正常です。
舌扁桃(ぜつへんとう)は炎症を起こすと腫れて痛むことがあります。
上の写真のように表面が割とスムーズな舌もあります。
最後にもう1症例。
この症例は舌癌です。
癌は無秩序な組織の増殖ですので、なくなることがありません。
上皮が欠損しますので、痛みや出血をともないます。
舌だけでなく、気になる部分あったら診察を受けるようにしましょう。
投稿日:2021年10月12日 カテゴリー:口腔外科