白板症(はくばんしょう)について
こんにち。武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はく口腔外科の分野から白板症(じはくばんしょう)についてです。
白板症は口腔潜在的悪性疾患と言われていて、悪性腫瘍に移行する場合があります。(昔の前癌状態です。)
注意が必要な粘膜疾患です。
症例を2つ見てみましょう。
症例①
右の舌縁部に白色の病変を認めます。
大学病院での検査の結果、舌癌でした。
一見すると白板症のに見えますが、一部が癌化していた訳です。
症例②
このケースでも舌に白色の部分があります。
白板症です。
白板症を始めとしての白色病変にはいろいろな疾患があります。
特に白板症は癌化するタイプもあり経過観察が必要な疾患です。
症例1のように悪性腫瘍の可能性もあります。
診断には病理検査が必要になります。
注意しないといけない粘膜疾患です。
次回は扁平苔癬(へんぺいたいせん)についてです。