顎関節症の運動療法 その①
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です。
今回から顎関節症の運動療法について数回に分けて書きたいと思います。
運動療法は、保存的な治療法としてとても有効です。
ただし、病態によって運動の仕方が異なりますので、
正しい方法を指導してもらい、ポイントをマスターする必要があります。
運動療法には、大きく分けて3種類あります。
ストレッチ、円板整位運動、可動化訓練の3つです。
今回は3回シリーズの1回目です。
ストレッチについて書きます。
この運動療法は、
顎関節症のI型、すなわちアゴを開け閉めする筋肉が障害されている場合が適応です。
下の図のように
指を上下の前歯にかけてクロスさせて大きく開きます。
頬の横の咬筋(こうきん)という筋肉をぎゅーっとストレッチします。
ポイントは痛いところまでしっかり伸ばすことです。
普段からよく動かしておくことで、関節の動きやその周囲の筋肉が伸びた
状態でキープできます。
常に収縮している状態にある筋肉を伸ばすことで、血流を促進し、
痛みの原因となる物質を洗い流すことができます。
就寝時にスタビリゼーション型スプリントを併用すると有効なことが多いです。
スタビリゼーション型スプリント
ストレッチが適応かどうかはきちんと診断を受けましょう。
また、正しい方法で行わないといけません。
投稿日:2023年6月19日 カテゴリー:顎関節症