舌腫瘍(舌がん)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から舌腫瘍についてです。
現在、武蔵野市では40歳以上の市民を対象に歯科健診を実施していますが、
武蔵野市は口腔癌検診を行っていません。
口腔癌は現在、増加傾向にあり注意が必要な疾患です。
症例です
口内炎がなかなか治らないとの事で受診されました。
右の舌縁に腫瘤が認められます。
その周囲には白い部分と赤い部分が混在した白板症を思わせる領域があります。
舌癌の場合、頚部リンパ節や肺への転移があるかどうかで治療方針がかなり変わってきます。
舌腫瘍が疑われますので組織検査を行う必要があります。
治りにくい口内炎は早めの組織検査が必要です。
約2週間経過を見ても治らない口内炎は
組織検査など精査を検討すべきだと思います。
舌の悪性腫瘍は舌を大きく切除する必要があるケースが多く、術後の発音、嚥下など機能障害を起こします。転移がなく、腫瘍本体のみの切除であればその障害は少ない事もありますが、リンパ節への転移などがあると手術範囲も広がり障害が大きくなります。注意が必要です。
投稿日:2023年9月14日 カテゴリー:口腔外科