扁平苔癬と金属アレルギー
こんにちは 武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です
今回は口腔外科の分野から扁平苔癬と金属アレルギーについてです。
最近、内科で口内炎と言われた方が初診されました。
粘膜には潰瘍があり、赤くなっていました。
本日紹介する扁平苔癬です。
扁平苔癬は炎症性の粘膜疾患で、原因が不明とされていますが、原因の1つとして金属アレルギーがあると言われています。ケースを見てみましょう。
症例です
金属のクラウンが接している粘膜が扁平苔癬になっているケースです。
角度を変えてみると、頬粘膜にレース状の白斑が確認できます。
金属は口に入ると唾液を介して溶出します。
扁平苔癬は症状がない場合、経過観察でいいのですが、症状がある場合はステロイド入りの軟膏でコントロールします。
アレルギーがない方でも、金属の溶出の問題は避けられません。
歯の治療で金属を使うのは避けてセラミックの使用を検討すべきです。
投稿日:2024年2月15日 カテゴリー:口腔外科, 審美歯科