口内炎と悪性腫瘍(舌ガン)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から口内炎と悪性腫瘍についてです。
なかなか治らない口内炎は悪性腫瘍の可能性があります。
注意しないといけません。
悪性腫瘍は細胞の無秩序な増殖ですので無くなる事がありませんが、ステロイド入り軟膏で小さくなることがあります。しかし、粘膜表面の上皮が欠損しているので、一般的な口内炎とは顔付きが異なります。
舌癌をはじめとして口腔内の癌は頚部のリンパ節に転移したり、顎骨に浸潤したりします。
小さいうちに発見し処置する必要があります。
転移や周囲組織への浸潤があると切除範囲が全く変わってきて、
日常生活動作に大きく影響するからです。
症例です。
左舌の辺縁に発生した舌癌です。
表面がもこもこしていて、類縁形の腫瘍の前後にも白色と赤色の部分があり、
このような病態も注意が必要です。
潜在的に癌化するリスクがある場所です。
なかなか治らない口内炎やできものは早く診察を受けるようにすべきです。
投稿日:2024年6月14日 カテゴリー:口腔外科