口腔外科
親知らず
親知らずは必ず抜かなければならないのか?保存するメリットはないのか?
検討する必要があります。
埋伏歯
埋伏歯というと親知らずが一般的ですが、他の部位にも埋伏歯は出現します。
埋伏歯が感染源になったり、矯正のために抜歯が必要になる事があります。
症例
症例は前歯の埋伏歯です。
3次元的な位置関係を把握するためCT検査を施行します。
歯科用CTにより埋伏歯と健全歯の位置関係が把握でき抜歯の必要性の判断から抜歯の術式まで検討ができます。
腫瘍
腫瘍は良性と悪性に分類されます。代表的なケースを見てみましょう。
良性腫瘍
エナメル上皮腫という良性腫瘍です。顎骨の中に発生し外科的切除が基本的な治療法です。
エックス線では境界明瞭な透過像を示します。歯根が吸収されナイフカットの様になるのが特徴的です。
悪性腫瘍
歯肉癌
上顎の歯肉に発生した悪性腫瘍です。
上皮の欠損した歯肉の無秩序な増殖です。
表面がデコボコしていて、接触痛や出血を伴います。
舌癌
舌に発生した悪性腫瘍です。周囲が硬くなり、出血しやすく、接触痛を伴います。神経まで浸潤すると舌のしびれが出現します。
頚部のリンパ節への転移の可能性もあり大学病院など高次の医療機関での迅速な処置が必要です。
長く治らない口内炎などは診察が必要です。
嚢胞
歯根嚢胞
根尖部病巣が大きくなり嚢胞化すると根管治療では治癒が難しく嚢胞の摘出が必要になります。
単純エックス線では境界明瞭な透過像を示しています。
嚢胞の範囲を歯科用CTで精査します。
嚢胞は中切歯だけでなく、側切歯までおよび、唇側の骨も大きく吸収しているのがわかります。単純エックス線ではわからなかった嚢胞の広がりがはっきりわかります。
粘膜疾患・口内炎
扁平苔癬や口内炎など代表的な粘膜疾患を見てみましょう。
顎関節疾患・顎関節症
口が開かない、口を開けると痛い、音が鳴るといった症状は顎関節症の可能性があります。